おせちを食べながら「このおせちは温めた方が美味しいのでは?」と感じたことはありませんか?
昔はおせちを冷たいまま食べていましたが、今はおせちを温めなおす方法がたくさんあります。冷たいおせちが苦手なら、温めて食べてみましょう。
今回は、温めても美味しく食べられるおせちと、おせちの温め方のポイントを紹介します。
目次
温めて食べると美味しいおせち
基本的に、生で食べるもの以外は温めてOKです。特に、洋風や中華風のおせちは、温めた方が美味しい料理が多いですね。好みに合わせて温めてください。
温めて食べても美味しいおせちは、下記の通りです。
- 筑前煮や含め煮、里芋や亀甲椎茸などの煮物
- ローストビーフやローストポークなどの肉料理
- 魚やエビ、貝類などの焼き物
- 伊達巻や栗きんとん
おせちを温めると聞いて、意外に思う人もいるかもしれません。なぜおせちを冷たいまま食べるのが一般的なのかというと、昔は料理のために火をおこすのが大変だったからです。
お正月3日間くらいは料理をしないですむように、おせちは味付けや料理方法に日持ちする工夫がされていました。その名残で、今でもおせちは冷たいまま食べるのが習慣となっています。
冷たいおせちも美味しいですが、おせちをメインで食べるなら、煮物や焼き物は温かい方がよいと感じる人も多いでしょう。
かまどに火を入れないと温められない時代は、終わりました。今は手軽に温めることが可能です。冷たいおせちと温めたおせち、食べ比べるのも楽しいですね。
なお、冷凍おせちの場合は解凍後に温めます。凍ったまま温めると解凍にムラができてしまい、味が損なわれる原因に。商品に注意書きがあるときは、その指示にしたがってください。
おせちの上手な温め方
おせちを上手に温めて美味しく食べましょう !おせちの温め方には、2つのポイントがあります。
・食材や料理に適した温め方をする
鍋で温める
煮物は鍋で温めるのがおすすめです。火入れをすることで日持ちしやすくなるメリットもあるため、筑前煮や手綱こんにゃく、里芋などは鍋を使って温めましょう。
鍋を使って温めるときのポイントは、煮汁も一緒に鍋に入れること。煮汁を入れることで、食材がパサついたり、煮詰まって味が濃くなったりするのを防ぐことができます。汁気がない場合は、大さじ1杯程度の酒か水を入れるのがおすすめです。
弱火~中火で時々かき混ぜながら、焦げないように温めてください。鍋全体から湯気が出てくれば、しっかり温まっています。
電子レンジで温める
電子レンジはどんなおせちでも温められるため、急いでいる時や手軽に温めなおしたい時におすすめの方法です。
電子レンジで温めるのに向いているおせちは、伊達巻と栗きんとん。30~40秒電子レンジで温めると、伊達巻はふっくら、栗きんとんはよりなめらかな舌触りになります。
焼き物を温めるときは注意が必要です。加熱しすぎると、水分が飛んで硬くなってしまいます。ラップはかけず、オーブンシートに包んで少量の酒を振りかけてから温めると、ふっくら仕上がります。タレがついている料理なら、タレを多めにかけて温めるとパサつきにくいです。
便利で手軽な電子レンジですが、温めムラができやすいことが難点。料理や食材、分量によって、温め時間の調整が難しいというデメリットがあります。
電子レンジで温めるときのポイントは、少しずつ加熱すること。面倒でも一気に過熱するのではなく、2~3回に分ける方が上手に温められます。栗きんとんや煮物などのおせちは、大き目の容器に入れてその都度全体を混ぜます。追加で加熱するときは、10~30秒ずつ様子を見ながら行いましょう。
グリルやトースターで温める
焼き物は、グリルやトースターで温めると美味しく仕上がります。食材と火が近いため焦げないように注意してください。
焦げるのが心配な時は、アルミホイルをかけると均等に温まりやすいです。中火~弱火で2~3分を目安に、様子を見ながら温めてください。食材から湯気が出ていれば、しっかり温まっています。
また、電子レンジとの併用もおすすめです。グリルやトースターは食材の中心部分に熱が届きにくいため、軽く電子レンジで温めてからグリルやトースターを使うと、中はふっくら外はパリっと仕上がります。
グリルやトースターが使えない時は、フライパンにクッキングシートを敷いて温めても同様の仕上がりに。魚や肉の生臭さが気になるなら、軽く酒をふりかけてから温めると臭いが消えますよ。
おせち | ポイント・注意点 | |
鍋 | 筑前煮や里芋などの煮物 | ・中火~弱火で時折かき混ぜながら温める ・煮汁ごと温める ・汁気がない時は水か酒を少量化加えてから温める |
電子レンジ | おせち全般
伊達巻、栗きんとん |
・30~40秒ずつ温める ・2~3回に分けて加熱する ・焼き物を温めるときは、水気を加えてから温める |
グリルやトースター | 魚や肉などの焼き物 | ・アルミホイルをかけると均等に温まりやすい ・電子レンジとの併用もおすすめ |
番外編:別の料理に入れて温める
おせちを別の料理に入れて、温めて食べる方法もあります。
最も簡単なのは、かまぼこをお雑煮に入れて食べること。色合いと食感に変化が出ます。お正月に食べきれなかったかまぼこは、うどんに添えたり、野菜炒めにいれたり、鍋に入れても美味しいです。
他に料理に使いやすいおせちは、紅白なますです。チヂミの具に入れたり、ご飯と混ぜてちらし寿司風にしたり、温かい状態でも美味しくいただけます。紅白なますの酸味が苦手な人におすすめの方法です。
甘いものが好きな人は、黒豆をスイーツに使ってみましょう。市販のホットケーキミックスに黒豆を混ぜて蒸しパンを作ると、とても美味しいです!出来立てはふっくらもちもちですよ。
冷たくても温かくても美味しい
おせちは冷たいまま食べることが習慣になっていますが、生もの以外は温めても美味しく食べられます。冷たいおせちでないとダメという決まりはないため、温めて大丈夫です。
上手に温めるポイントは、それぞれのおせちに適した温め方をすることと、料理ごとに温めること。
・筑前煮や里芋などの煮物は鍋で温める
・肉や魚などの焼き物はグリルやトースターで温める
・伊達巻や栗きんとんは電子レンジで温める
分量によって温め時間は異なるため、様子を見ながら加熱してください。
冷たくても温めても、美味しいおせちであることに変わりはありません。新しい年を迎えられたことに感謝しながら、楽しくいただきましょう。
㈱オージーフーズ おせち事業部
最新記事 by ㈱オージーフーズ おせち事業部 (全て見る)
- ハレの日から日常のおかずまで【煮しめについて解説】おせちに入る意味や定番&地域特有のものを紹介 - 2024/02/01
- 今年のおせちは大容量&特化がトレンド「どんなおせちが人気なの?」 - 2024/01/19
- なぜ大晦日にそばを食べるの?年越しそばの意味やご当地そばを紹介 - 2023/11/30