市販の冷凍おせちはまずいと思っていませんか?冷凍おせちがまずいのは「解凍」が原因かもしれません。
解凍さえ上手にできれば、冷凍おせちは美味しく食べられます。冷凍おせちで失敗した経験のある方は、ぜひ参考になさってください。
目次
急速冷凍すると美味しい
現在、冷凍おせちはとても美味しく作られています。冷凍技術が飛躍的に向上し、食品を急速冷凍することで鮮度を保てるからです。
多くの人は「急速冷凍」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。急速冷凍と普通の冷凍の違う点は、食品が凍った時の「氷の大きさ」です。
急速冷凍すると、食品に含まれている水分は小さな氷の結晶に変化します。逆にゆっくり冷凍させると氷の結晶は大きくなり、食品の細胞を傷つけてしまいます。
この「細胞を傷つける」というのが大問題!食品を解凍したとき、細胞の損傷部分から水分(ドリップ)が流れ出します。ドリップには食品の旨味や栄養素がたっぷり含まれているため、味や風味、歯ざわりが悪くなってしまうのです。
手作りのおせちを冷凍してまずかった経験はありませんか?これは、一般的な家庭用冷凍庫では急速冷凍できないためです。
一方、市販の冷凍おせちは急速冷凍されています。正しく解凍すればドリップが出にくく、美味しいおせちを食べられます。
急速冷凍されたおせちは美味しいはずなのに、なぜ「まずい」と感じる人がいるのでしょうか?
冷凍おせちがまずい理由
冷凍おせちがまずいのは、うまく解凍できなかったからです。
- 常温で解凍した
- 電子レンジで解凍した
上記に心当たりはありませんか?
温度変化があると、解凍にムラができやすいといわれています。そのため、常温も電子レンジも冷凍おせちの解凍には向きません。日中暖かい部屋でも、日が落ちれば寒くなります。
冷凍おせちは、冷蔵庫で解凍するのが正解です。
冷蔵庫なら、温度変化の少ない低温下で解凍することができます。冷凍おせちの解凍時間は24~36時間程度とされているため、食べる前日に冷蔵庫に移しておくとうまく解凍できます。
また、冷凍庫に長期間入れっぱなしにした場合も、冷凍おせちはまずくなります。
- 冷凍庫の中は乾燥している
- 冷凍庫を開閉するたびに小さな温度変化がある
上記の理由により、冷凍おせちの品質は徐々に低下。食材が乾燥したり、味が変わったりしてきます。
冷凍おせちは冷蔵おせちより日持ちしますが、美味しいうちに食べたいなら長期間の保存は避けましょう。
常温解凍や電子レンジで解凍すると、おせちはまずくなる
冷凍庫に長期間入れっぱなしにするのもNG!
冷凍おせちを美味しく食べるには?
冷凍おせちを美味しく食べるには、「解凍」がポイントです。以下の点に気をつけて、上手に解凍してください。
食べる前日に冷蔵庫へ入れる
冷凍おせちは、食べる前日に冷蔵庫へ入れて解凍します。あらかじめおせちを入れるスペースを確保しておきましょう。
冷凍おせちは12/29~12/31に到着することが多いです。年末年始の大掃除の時に、おせちを入れる空間を空けておくとスムーズですね。
また、配送用の段ボールには、冷凍おせちのほかに、おしな書きや注意事項のかかれた説明書が入っています。説明書にはおせちの保管方法および解凍方法が記載されているため、必ず目を通してください。
例えば、重箱タイプのおせちの場合、下記のような解凍方法があります。
- 重箱を重ねたまま解凍する
- 1段ごとに分けて解凍する
- 重箱を包んでいる薄紙のまま解凍する
ぜひ確認してから冷蔵庫へ入れてくださいね。
なお、冷凍おせちが届いたら、配送用段ボールから取り出しておきましょう。段ボールのまま保存・解凍するのは、衛生的に良くありません。しかも保管スペースが減り、冷凍庫から冷蔵庫への移動もスムーズです。
食べる少し前に冷蔵庫から出しておく
冷凍おせちは、食べる少し前に冷蔵庫から出しておくのがおすすめです。
冷蔵庫で解凍されたおせちは、当然のことですが冷たいです。おせちが冷たすぎると、本来の味や風味を十分に感じられません。食べる1時間ほど前に常温に戻しておくと、ちょうど良い温度になります。
乾燥対策としてラップで包む
おせちの重箱が透明のフィルムで覆われていない場合は、ラップで包むのがおすすめです。
冷蔵庫の中は乾燥しています。おせちが乾燥して風味が損なわれないように、ラップを使って乾燥対策をしましょう。
冷凍おせちのメリット・デメリット
冷凍おせちは、年々需要が増えています。解凍する手間がかかるのになぜでしょうか?それは、デメリットを上回るメリットがあるからです。
メリット
冷凍おせちのメリットは5つあります。
(1)出来立てのようなおせちを食べられる
出来上がってすぐに急速冷凍されたおせちは、美味しさを維持したまま消費者の元へ届きます。そのため、解凍するだけで出来立てのように美味しいおせちを食べることが可能です。
手作りでしか味わうことのできない「出来立て」に近い状態を食べられるのは、冷蔵おせちにはないメリットといえます。
(2)添加物が少ない
冷凍おせちは、保存のために添加物を加える必要がありません。一方、冷蔵おせちは製造してから食べるまでに日にちがあるため、多少の添加物が使われています。
食品添加物が気になるなら、冷蔵おせちより冷凍おせちの方がおすすめです。
(3)味が濃くない
おせちの味付けが濃い目なのは、保存のためです。食品に含まれる水分が多いと、傷みやすくなります。冷蔵庫のない時代、砂糖や塩で食品の水分を取り除いて保存性を高めたり、酢の殺菌効果で菌の繁殖を抑えたりすることで、おせちを日持ちさせていました。
冷凍なら味を濃くする必要はありません。冷凍おせちは、塩分や糖分が気になる人でも食べやすいです。
(4)食べるタイミングが選べる
冷凍おせちは冷蔵おせちに比べて保存がききます。万が一急な用事で出かけることになっても、解凍していなければ後日食べることが可能です。
(5)自宅配送される
自宅配送される点も冷凍おせちのメリットです。年末の混雑した店舗に出かけることなく、おせちを購入することができます。
しかも、おせちは見た目よりずっしりと重みがあります。小さなお子様のいるご家庭や高齢者世帯には配送が便利です。
デメリット
冷凍おせちのデメリットは下記の2点です。
(1)解凍するスペースが必要になる
冷凍おせちを解凍するには、冷蔵庫におせちが入るだけのスペースが必要です。食材がぎっしり詰まった状態では解凍できないため、工夫が求められます。
(2)すぐに食べられない
冷凍おせちは解凍しないと食べられません。当然のことですが、思い立った時にすぐ食べることは不可能です。
食べるまでの手間はかかるものの、出来立ての美味しさを味わえるのが冷凍おせちです。すぐに食べたい人は、冷蔵おせちの方が向いています。
冷凍だって美味しい
市販の冷凍おせちは、解凍さえ失敗しなければ美味しく食べられます。
- 冷蔵庫で解凍する
- 食べる前日に冷蔵庫へ移す
- 食べる少し前に冷蔵庫から出しておく
ポイントを押さえれば、誰でも上手に解凍することができます。
また、冷凍おせちのメリットは出来立てのような美味しさが味わえることです。保存のために添加物を使う必要がなく、従来のおせちに比べて薄味に作られています。健康志向の人も安心して食べられますね。
そして、冷凍おせちは自宅に配送されるため、店舗に足を運ぶ必要がありません。とても便利です。
「冷凍おせちはまずいのでは?」と思っているあなた、それは誤解です!美味しくて便利な冷凍おせちをぜひ利用してみてください。
こちらの記事もぜひご覧ください♪
https://www.osechiya.aussie-fan.co.jp/trivia/5046/
↓冷蔵個包装のおせち「とっておきや」金のおせち 数寄のおせち
~おせちやのおせち~ こちらから
㈱オージーフーズ おせち事業部
最新記事 by ㈱オージーフーズ おせち事業部 (全て見る)
- ハレの日から日常のおかずまで【煮しめについて解説】おせちに入る意味や定番&地域特有のものを紹介 - 2024/02/01
- 今年のおせちは大容量&特化がトレンド「どんなおせちが人気なの?」 - 2024/01/19
- なぜ大晦日にそばを食べるの?年越しそばの意味やご当地そばを紹介 - 2023/11/30