「おせちも無添加にこだわりたい!」
食の安全への関心の高まりから、近年はそんな風に思う方も多いかもしれません。
無添加調味料、無添加お菓子、無添加シャンプーなどなど、
無添加商品は、今やたくさんあります。
では「無添加おせち」はどうなのでしょう?
おせちは、黒豆、田作り、かまぼこ、お煮しめなど、さまざまな料理が集結した形。
つまり、使われている食材や調味料の数は膨大です。
これら全てが無添加のおせちを見つけるのは、なかなか難しいかもしれません。
というのも、
実は「無添加」という言葉の定義は、案外あいまいなんです…!!
例えば…
「調理段階の食品添加物不使用にこだわりたい」
「野菜の無農薬にまでこだわりたい」
「見栄えをよくするためだけの着色料は避けたい」
など、求めるこだわりもさまざまだったりしませんか?
「無添加」という言葉を整理しながら、ご自身のおせちに対するこだわりを明確にしていきましょう!
目次
無添加おせちって?結構奥が深いです!
そもそも「無添加」の定義はあいまいだった!
「無添加」という言葉の意味…
実は結構あいまいです!
例えば、
→合成界面活性剤、蛍光材、香料、着色料などを使っていない
→防腐剤、香料、合成色素、鉱物由来の成分、石油系界面活性剤などを使用していない
というように、商品によって使う添加物が異なるため、一概に「無添加」といってもそれぞれが意味するところは違います。
食品の場合、保存料、甘味料、着色料、香料などの食品添加物が使われていないことを「無添加」と呼ぶことが多いですが、加工段階で使う調味料に含まれる添加物も含めて、一切使用していない無添加商品を探すのはなかなか難しいです。
さらに表示方法も複雑。
「保存料無添加」と表示されていても、着色料は使われていたり。
「着色料無添加」と表示されていても、保存料は使われていたり。
そういうことは頻繁に見られます。
つまり「無添加」といっても、何が無添加なのかは商品によって違うことが多いのです。
有機、オーガニックとの違いは?
「有機」「オーガニック」という言葉も存在します。
無添加と、これらの違いも知っておきましょう!
実は「有機」と「オーガニック」、この2つの言葉は同じ意味で使われています。
ですが、以前は「有機」にも明確な規定がありませんでした。
消費者の食生活への関心が徐々に高まり、安全でおいしいものがより求められるようになったことから、2001年4月にJAS法(日本農林規格)により「有機」の定義が規定されました。
この定義に適した商品に「有機JASマーク」が付けられるのです。
農産物、畜産物、藻類、加工食品などの分類によってその定義も変わります。
まずは野菜や果物などの規定を見てみましょう↓
「有機農産物」
化学農薬、化学肥料および化学土壌改良剤の使用を中止してから3年以上(単年生作物は2年以上)経過して、堆肥などによる土づくりをした農地で栽培された農産物。引用:食生活アドバイザー3級公式テキスト(FLAネットワーク協会)
さらには、周辺農家が使用している農薬などが飛来したりしないように対策を立てる必要があったり、過去2~3年に遡った栽培記録が必要だったり、申請にも費用がかかったりと、「有機」と認証されるのはなかなか大変なのです。
そのため「有機JAS認証」を取得せずに、有機JASに準ずる農産物を栽培をしている生産者が存在することも事実です。
加工食品は、その中でも「有機農産物加工食品」「有機畜産物加工食品」など、さらに分類されていて、それぞれ細かい規定があります。
農産物を使った加工食品(例:ケチャップやドレッシングなど)の規定を見てみましょう↓
「有機農産物加工食品」
食塩および水の重量を除いた原材料のうち、有機農産物や有機加工食品以外の原材料が占める割合が5%以下であって、食品添加物の使用が必要最低限で製造または加工された食品。引用:食生活アドバイザー3級公式テキスト(FLAネットワーク協会)
↑理解するのが大変ですが…
この定義から分かるように「有機加工食品」であっても、必要最低限の食品添加物の使用は認められているのです。
「無添加」「有機」「オーガニック」
このあたりの言葉は混同しがちですが、明確な定義があるのは「有機」のみです。
無添加おせちとオーガニックおせちは違う?!
「無添加」や「オーガニック」と言っても、すごく奥が深いことが分かりました。
つまり「無添加おせち」と言っても、
- 保存料が使用されていない
- 調理段階に食品添加物を一切使っていない
- 無添加の調味料を使用
など、何が「無添加」なのかは商品によって違います。
また「オーガニックおせち」と言っても、
- 使用している農産物が「有機農産物」
- 食材も調味料も全て「有機」
- 畜産物と農産物は「有機」だけれど、調味料は「有機」ではない
など、何が「オーガニック(有機)」なのかは商品によって違います。
捉え方が少しずつ違っている可能性があるので、それぞれの商品を注意深く確認しなければ、そのこだわりは分かりません。
食品添加物って体に悪い?
話が少しそれましたが…
そもそも「食品添加物」は体に悪いのでしょうか?
前述の「有機」の規定では、体への害は特に言及されていません。
むしろ「環境へ与える負荷を少なくする」ことが重要視されています。
食品添加物に関して、厚生労働省は以下のように記しています。
食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。
また、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めています。
引用:厚生労働省WEBサイト
日本で現在認められている食品添加物は、約1500種類。
「それぞれに基準を設けた上で、使用を認めている」ことになります。
食品添加物があることで、食品をより安く、早く、多く手に入れられるようになったことは事実。スーパーなどで見慣れている商品の多くは、食品添加物なしには大量生産することが難しいです。
では「食品添加物=体に悪い」というイメージがあるのはなぜでしょうか?!
安全性を疑いたくなるのは、こんな理由だと考えられます。
- 使用が認められていたけれど、後年になって禁止となった食品添加物もある
- 日本で使用されている食品添加物が、EUで禁止されていたりする
- 一つ一つの安全は確認されていても、複数組み合わさった時の「食べ合わせリスク」は検証されていない場合もある
- 「砂糖不使用」と表示されていても、甘味料はたっぷり入っていたりする
厚生労働省は「使用を認めており、その中でも摂取量などの調査は進めている」一方で、上記のような不安があるため、食品添加物を避けたいと思う方が増えているのではないでしょうか。
こんな現状では、食品添加物は「体に悪い」もしくは「悪くない」と言い切ることは難しいです。
「国が認めているんだったら大丈夫!」
「やっぱり不安だから、食品添加物は極力避けたい」
「無添加」のこだわりは、ご自身の納得できる落としどころを見つけて、商品選びをしていきたいですね!
無添加おせちはどこを見れば分かる?
前述のように、おせちが「無添加」と表示されていても、
- 保存料無添加
- 調理段階の食品添加物一切不使用
- 無添加の調味料を使用
- 有機食材のみ使用 などなど
どの部分が「無添加」なのかはそれぞれ違います。
商品説明をよく確認したり、お店の方の説明を聞いたりすることで分かりますが、商品の食品表示ラベルの原材料でも分かる場合があります。
参考:食生活アドバイザー3級公式テキスト(FLAネットワーク協会)
上記のラベルの「原材料名」のうち、/(スラッシュ)以降は全て食品添加物です(黄色部分)。
これはどんな加工食品にも当てはまる、食品表示ラベルのルールです。
このように、食品表示ラベルで「どの部分が無添加なのか」をご自身である程度確認することもできます。
≫おせち料理の相場は?購入前に知っておきたいこと徹底解説!
とっておきやのおせちも安心・安全にこだわりがあります
「無添加=安心・安全!おまけに美味しい!」とついつい思い込みがちですが、そうは言い切れないのですね…
大事なのはご自身のこだわりを明確にして、そのこだわりを大切に商品を選んでいくことではないでしょうか。
「とっておきや」のおせちは、食品添加物不使用ではありません。
ですが、安心・安全には徹底的にこだわっています!!
自社で企画から出荷まで専門スタッフが担当し、一品一品個包装で、新鮮なまま皆さまのお手元にお届けしております。
全国各地の生産者様の想いを大切に、毎年一年かけて厳選し、共に作り上げているおせちですので「とっておきや」のおせちもぜひチェックしてくださいね♪
㈱オージーフーズ おせち事業部
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