「中華おせち」と聞くと、どんなメニューを思い浮かべますか?
「中華おせちなんて聞いたことがない!」という方もいるかもしれませんが、「そういえば、エビチリや酢豚などのメニューが入ったおせちなら最近見かける!」という方は多いのではないでしょうか。
日本文化の代表とも言える「おせち料理」ですが、昔ながらの定番だけでなく「洋風おせち」「フレンチおせち」など、さまざまな国の料理を取り入れたおせちが登場しており、その中でも「中華おせち」のファンも増えています!
今回の記事では「中華おせち」について、その人気メニューや魅力をおせち販売歴20年以上の「とっておきや」が詳しく解説します!ぜひ最後までご覧ください♪
目次
中華おせちの人気メニューとは?
最近人気急上昇中の「中華おせち」!
温めて食べるタイプの中華おせちも多く販売されており、昔ながらの定番おせちとは違ったメニューがたくさん取り入れられています。
ここでは、中華おせちの人気メニューをご紹介します!
フカヒレの姿煮
中華おせちの人気メニューの1つ目は、高級中華の代名詞「フカヒレの姿煮」です。
フカヒレは、大型のサメのヒレ(主に尾びれや背びれ部分)を乾燥させた中華料理の食材です。その形状が「翼」を連想させることから、「飛躍」の意味が込められています。
コラーゲンがたっぷりなことが有名で「お肌がプルプルになる!」と女性からの人気も高く、コンドロイチン(骨を形成する)、ビタミンB6(たんぱく質の働きを高める)、パントテン酸(動脈硬化予防・ストレス軽減)など、さまざまな栄養素が含まれています。
日本でフカヒレの産地として有名なのが、宮城県気仙沼港です。 本場の中国にも輸出しているほどなんです!
重箱には詰めにくいですが、「フカヒレの姿煮」が一品あるだけで、お正月がさらにググッと豪華で縁起が良いものに♪
トンポーロウ(東坡肉)
中華おせちの人気メニューの2つ目は、「トンポーロウ(東坡肉)」です。
トンポーロウは、日本の料理で言う「豚の角煮」です。皮付きの豚の三枚肉を、醤油・酒・砂糖・八角などで煮た、甘辛くこってりとした味わいの料理です。
日本の「豚の角煮」と比べると黒っぽく、外側がカリッと、口にするとトロッとした食感です。独特な香りがありますが、日本人にも好まれる味付けのため、中華おせちにも入れられることが増えています。
エビチリ
中華おせちの人気メニューの3つ目は、「エビチリ」です。
中華料理の定番とも思われる「エビチリ」ですが、実は本場中国で「エビチリ」を食べることはできないそうです。
四川料理の「乾焼蝦仁(カンサオシャーレン)」をもとに、日本人好みにケチャップなどで甘みを加えて作られたのが「エビチリ」の始まりなのです!
今や日本では大人気の「エビチリ」は子どもにも大人気で、中華おせちにも入れられることが増えています。
酢豚
中華おせちの人気メニューの4つ目は、「酢豚」です。
角切りの豚肉に下味をつけて油で揚げ、甘酢あんをからませた料理です。黒酢を使ったり、トマトケチャップを使ったり、お好みの味にアレンジされて世界各地に広まっています。
「酢豚にパイナップルを入れるのか」は巷で賛否両論ありますが、もともとは清の時代に、欧州の影響の強かった香港や上海に住んでいる欧米人に、高級感のある料理を出そうと考えられて入れられるようになったのが、パイナップル入りの酢豚の誕生のきっかけです。パイナップルは、当時高級食材だったのです。
酢豚にパイナップルを入れることでお肉を柔らかくする効果もあり、こってりしがちな中華料理に、スッキリ甘酸っぱいパイナップルがピッタリ!
誰からも愛される中華料理の定番となり、中華おせちにも高い確率で取り入れられています!
ちまき
中華おせちの人気メニューの5つ目は、「ちまき」です。
中国では、吸水したもち米を葉で巻いてから火にかける作り方が一般的で、中華おこわと一緒に味付け肉・塩漬け卵・なつめ・栗などを包みます。
ちまきは、もともと中国で5月5日に亡くなった昔の中国の政治家・詩人であった屈原(くつげん)へのお供え物として作られるようになったのが始まりと言われています。お供え物が屈原に届く前に龍に食べられてしまわないように、龍が苦手な「れんじゅ」という葉で包み、邪気を払う5色の糸で縛りました。
日本では、これを食べることにより災厄疫病から逃れると考えられるようになり、5月5日の端午の節句にちまきが食べられる習慣へとつながりました。
「災いを除ける」という由来を持ったちまきは、縁起が良い新年に食べられることも多くなり、美味しいモチモチの食感で、中華おせちでも大人気です!
笹の葉や竹の皮で包んだ「ちまき」だけでなく、「中華おこわ」を中華おせちに入れるケースも増えていますよ♪
そもそも中国のお正月は何を食べる?
中国では1月1日ではなく、旧暦の正月(春節)を祝うことに重きをおいています。日本の中華街でも、旧正月には爆竹が鳴ったり獅子舞が見られたりするので、その盛大な光景をご存知の方も多いのではないでしょうか。
そんな中国の旧正月によく食べられるのは、餃子、魚、春巻き、長寿麺・長麺、おもち(ねんこう)などです。幸運な果実として、みかん・オレンジ・柚子もよく食べられます。
例えば、大みそかには家族が集まって餃子を作り、年が明けるころにゆでて、水餃子としていただきます。餃子の具の中に、硬貨やデーツを入れることもあります。「硬貨入り」は「幸運に恵まれる」、「デーツ入り」は「子宝」とされ、おみくじのように何が出るかを楽しむ習慣になっている地域もあるようです。
また、ねんこう(年糕)と呼ばれるおもちは、「年高(=一年成長したという意味)と読み方が同じため縁起物とされ、仕事や生活の向上の願いが込められています。
このように中国でも、新年を祝い、良い一年であるようにと願いを込めて、縁起の良い食べ物が食べられています。日本のおせち料理と同じですね!
中国4大料理別|中華おせちに取り入れたい食材とは?
古い伝統と広い土地のある中国では、地域により食文化が異なります。地域の風土や文化によって徐々に4つの料理系統に分けられ、現在では中国4大料理として広まり、日本人にも馴染みのあるメニューが多いです。
以下で、中国4大料理の特徴や主に使われる食材をご紹介します。
特徴 | 主に使われる食材 | |
四川料理 | ・香辛料を使った辛い料理 ・冬の寒さ・夏の暑さを乗り切るスタミナ食 |
・豚肉 ・鴨の血 ・豆腐 ・ハチノス |
北京料理 | ・油を多く使うこってりした料理 ・小麦を使った饅頭や麺類などの粉食 ・宮廷料理として発展 |
・羊肉 ・生姜・ニンニク ・小麦麺・皮 |
上海料理 | ・甘酸っぱい濃厚な料理 ・海産物・米を材料とした料理が多い ・素材の味を活かす料理 |
・海産物 ・米 ・カニ・ウナギ・ザリガニ |
広東料理 | ・フカヒレ・ツバメの巣などの高級食材を使う ・塩・コショウなどのシンプルな調味料で、比較的薄味の料理 ・西洋料理早くから取り入れて発展 |
・フカヒレ・ツバメの巣など ・オイスターソース ・フルーツ |
これらを知っておくことで、中華おせちに取り入れたい食材への理解が深まるのではないでしょうか。
おすすめ!中華おせちの魅力とは?
前述のように「中華×おせち」が縁遠い関係だったのも、昔のことになりつつあります。中華料理店の店構えの色に「赤」が多いことからも分かるように、「中華おせち」も赤を基調とした重箱がピッタリで、新年を豪華に演出することができます!
「中華おせち」の魅力といえば、
・豪華な食材が豊富!
・いつもとは違うお正月が演出できる!
四川料理などの辛い料理を思い浮かべやすい中華料理ですが、日本人の口に合うメニューも多く、フカヒレや海老など豪華な食材も盛り沢山です!
何より「中華おせち」は、いつもと少し違ったお正月を演出できることが、大きな魅力と言えるでしょう♪
【まとめ】メニューもたくさん!中華おせちでお正月を!
お正月の過ごし方も多様化している近年ですが、やっぱり特別なお料理で新年をお祝いしたいもの。「いつもとちょっと違うおせちが食べたいな…」という方には、フカヒレや酢豚の入った特別感のある「中華おせち」はいかがでしょうか♪
市販のおせちでも手作りでも、「中華おせち」のメニューに決まりはありません。ぜひお好きな中華料理をお重に詰めて、新しい年をお迎えください!
おせちを販売して20年以上の「とっておきや」では、全国の生産者様の食材を何種類も食べ比べ、選りすぐりの逸品を集めたおせちを今年もご用意しております。
「お正月はやっぱり定番のおせちで!」という方にオススメです!ぜひチェックしてくださいね♪
㈱オージーフーズ おせち事業部
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