お正月料理の基礎料理といえば「おせち料理」。
おせち料理は確かに基礎ではありますが…お雑煮やおとそなど、
お正月にいただく料理は他にもあります!
この記事では、知っておくと安心&納得!お正月料理の基礎についてご紹介します。
年末までにお正月にまつわる料理の知識を深めて、新しい年に一つ一つをの意味を感じながら丁寧に味わってみませんか?!
近年、お正月料理の定番になりつつある料理もご紹介していきます♪
目次
お正月料理の基礎は「おせち料理」!
まず、お正月の定番料理と言えばおせち料理!
縁起が良いとされる食材や料理を、重箱に詰めたものです。
おせち料理の誕生はむかーしむかし、弥生時代までさかのぼると言われています。
乾物や日持ちのする料理を入れるおせちは「新年をお祝いする料理」ではありますが、
①お正月に各家庭にやってくる神様(年神様)をお迎えするため、台所を騒がせないようにする
②台所で年中働いていた昔の女性が休む期間
という意味でも食べられるようになったと言われています。
おせち料理は、自然の恵みに感謝し、五穀豊穣をもたらせてくれる年神様と同じものをいただきながら(神人共食)、新年に願いを込めてお正月をお祝いしてきた昔の人々の知恵が詰まった料理なのです。
おせち料理を知る上では「年神様」は欠かせない存在!
おせちを学ぶだけで、昔の日本の暮らしが見えてくるようですね♪
≫おせち料理の意味や由来って?おせちのプロが徹底解読!
おせち以外のお正月にまつわる定番料理って?
雑煮(ぞうに)
雑煮(ぞうに)は、お餅や野菜・肉を煮込み、だし汁と醤油や味噌で味付けした料理です。
お雑煮の歴史もいろいろな説があるようですが、始まりは平安時代。
年神様に供えた餅、里芋、大根、人参などを、元日の朝に井戸や川から初めて汲む水(=若水)、新年初めての火で煮込み、年神様と一緒にいただくことで,新しい年の安泰を願ったことから始まったと言われています。
具や味付けにかなり地域差がある料理としても有名ですよね?!
また、お雑煮を食べるときの面白い言い伝えもあるんです。
「息を吹きかけて冷ましてしまうと福徳(幸福や豊かさ)が逃げてしまうので、いくら熱くてもふぅーっと吹かないようにする」というもの!
我慢してヤケドしても大変です…冷めるまでちょっと待った方がイイかもしれませんね♪
≫今さら聞けない!お雑煮の意味や由来、ご存知ですか?
屠蘇(とそ)
無病や長寿を願って飲む祝酒が屠蘇(とそ)。
現代では日本酒を「屠蘇」としていただく場面も増えていますが、本来の屠蘇は「屠蘇散(とそさん)」と呼ばれる数種類の漢方薬のようなものをを漬け込んだお酒のこと。
飲みやすくするためにみりんを使ったりもしますが、もともとは風邪の予防薬として作られたものなんです。
屠蘇散は、現在も薬局やネットでも販売されています。
屠蘇器(とそき)で準備し、飲む人の右側から注ぐのが昔からの形式。
飲む順番は、年少者から年長者へという順。これは若者の活発な生気を年長者が飲み取るという説があります。
屠蘇と言えど、これはお酒。
お子様や運転する予定のある方は、アルコールを飛ばしたみりんで作ったり、お正月行事として飲むふりをすることで対応しましょうね!
鏡餅
大小2つのお餅を重ねて、最上部にみかんをのせた鏡餅。
ボテっとしたフォルムがカワイイ♡と感じてしまうのですが…
実は、この丸い形は「心臓」、神社に祭られていた聖なる丸い鏡「神鏡」、稲作生活に欠かせない「太陽」、円満の象徴「望(満月)」を意味するなど、諸説あります。
おもち自体も、昔から神仏の供え物には欠かせない食べ物。
年神様は鏡餅に寄りつくと考えられ、昔は床の間や神棚、玄関に飾られていました。
年神様に供えた鏡餅をおろし、お雑煮などにしていただくのが1月11日の「鏡開き」です。(※地域差あり)
ぜんざいやあられにして食べるのもオススメです♪
≫鏡餅とは。意味や由来、飾り方、かんたん鏡開きのコツも徹底解説
福茶
福茶は、梅干し、黒豆、山椒、昆布などに、煎茶やお湯を注いだもの。
元旦に初めて汲む水(=若水)を沸かして作る福茶を「大福茶(おおぶくちゃ)」とも呼び、一年の邪気を払う縁起物とされています。
日本人にとって身近なお茶にも、お正月ならではの縁起を担ぐ風習があります♪
七草粥
1月7日にご馳走で疲れた胃をいたわり、無病息災と五穀豊穣を願って食べるのが七草粥です。
これは冬の栄養補給にもなる春の七草(=せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ(大根)の葉)をお粥に炊き込んだ料理。
七草粥は、新年に若菜を食べる中国の慣例が伝わり、定着したものと言われています。
これにちなんだ「七草爪」という面白い風習もあります!
新年に初めて爪を切る時に「七草を入れた水の中に指をつけ、爪をやわらかくしてから切るとその年は風邪をひかない」というもの。
ちょっと強引な気もしますが…面白いですよね♪
小豆粥
小正月(1月15日 )に、一年の健康を願って食べるのが小豆粥。
元日(あるいは1〜7日まで)を大正月と呼ぶのに対し、陰暦の1月15日頃が小正月(※地域差あり)です。
昔は小正月も祝う習慣があり、 邪気を払うと考えられている赤色の小豆を食べて、無病息災を願いました。
小豆粥を炊く時に使われた棒は「粥杖(かゆづえ)」と呼ばれ、この粥杖で「女性の腰を叩くと子宝に」「果樹を叩くと豊作になる」とも言われていたそうです。
現代だと問題にもなりそうな風習ですが…子孫繁栄、五穀豊穣を願い、自然とともに生きた昔の人々の生活が見えてくるようです。
年越しそば
厳密にはお正月ではありませんが、お正月にまつわる料理として欠かせないのは「大晦日」に食べるとされている年越しそば。
年越しそばに込められた意味も諸説あります。
細く長いそばの形状に「長寿や子供の成長の願いを込めている」という説や、他の麺類よりも麺が切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」という説も。
そばの実が三角形のことから、夫婦と子供に例えられ縁起がよいともされています。
最近定番になりつつある?!お正月料理とは
現代では、昔から伝わるお正月料理以外にも「手軽に作れる」「人が集まるお正月だからこそのご馳走」料理も増えてきました。
年末スーパーに行くと、こういった料理の特設材料コーナーを見かけませんか?!
おせちにプラスして取り入れると、楽しみが増えます♪
ちらし寿司
ちらし寿司はひな祭りの定番料理でもありますが、見た目の華やかさやおもてなしにピッタリな料理なので、お正月にも作られることが増えています。
海鮮や五目などの具材、盛り付けでお好みにアレンジできるのも楽しめるポイントです。
鍋料理
大勢集まるお正月は、鍋料理も定番になってきました!寒〜い時期にほっこり温まるお鍋は最高です♪
その土地ならではのお肉や野菜で作るお鍋を囲んで、なかなか会えない家族や親戚、友人と楽しいひと時を過ごすためにはピッタリの料理です。
お餅料理
お雑煮などお餅を食べることから、お正月前からお餅をたくさんストックしておくご家庭も多いです。
お正月も三が日を過ぎると、お餅を食べるのにだんだん飽きてきたり…なんてこともありますが、お雑煮、きなこもち、ぜんざいだけでなく、お餅のアレンジ料理を極めると、まだまだ楽しみは広がります!
ローストビーフ
最近ではおせち料理の中にも取り入れられるようになってきたローストビーフ。
これがあるだけで、食卓のご馳走感が劇的にアップするように感じるのは私だけでしょうか…?!
肉の旨みたっぷりのやわらかいローストビーフを探し求めるのも、お正月の醍醐味!
当社『とっておきや』で販売しているおせちにもローストビーフは入っているんですよ♪
こだわりの和牛で、時間と手間をかけて作られた逸品を、岩手から取り寄せています。
牛を育てるのってすごく大変なんです!生産秘話はコチラ→ ≫おせちやスタッフが行く産地訪問記!~岩手県ローストビーフ編~
あとがき
「お正月は伝統的な料理をしっかり丁寧に味わいたい!」「年末年始はバタバタしているので、手軽に美味しいものが食べたい!」お正月ににはさまざまな思いがありますよね?!
昔から伝わる料理やしきたりがだんだん薄れつつある近年ではありますが、お正月は日本の文化や昔の人の思いを感じることのできる行事でもあります。
時代の流れや個々の状況に合わせながらも「新年を祝い良い、時代を願う」という思いは、後年まで引き継いでいけるような一年の節目にしたいものですね。
当社では、全国各地の選び抜いた食材で作ったこだわりの「金のおせち」の販売も開始しました。個包装で美味しさを保ち、届いたら盛り付けるだけで忙しい方にもピッタリです♪下のバナーから詳しくご覧いただけます!↓
㈱オージーフーズ おせち事業部
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