意外と難しいおせち料理の盛り付け。お料理の並び順や彩を考えた配置で悩む方も多いのではないでしょうか。最近の盛り付け方では、重箱に詰めずワンプレートおせちとしてお皿に盛るかたちも主流となり、それぞれの食材をきれいに並べ魅せることへの意識がより高まっています。
こちらの記事ではSNSで映えるおせちのお洒落な盛り付け方をご紹介し、ワンランク上の食卓を演出する小ワザをお伝えしていきます。
器や食材を置く位置など少しの工夫を取り入れるだけで、思わず写真に収めたくなる一皿を一緒に完成させましょう!
目次
ワンプレートおせちを華やかに魅せる3つのポイント
近年、おせち料理の盛り付けで注目を集めているのが、お洒落で手軽にアレンジを効かせられるワンプレートおせちです。盛り付け方の工夫としてガラスの器や透明グラスを使用することで洋風テイストに仕上がるだけでなく、凝った見た目が正月の特別感を演出してくれます。
ワンプレートおせちを美しく飾り付ける際には、①お皿の形状②小物を使う③同系色は離して配置する事を基本に盛り付けていきます。
その他ランチョンマットや水引など、プレート周りに金色や赤色を添えることでより華やかさが際立ちます。こちらでは動画で見る!ワンプレートおせち盛り付け方お手本動画を公開しています。詳しい解説もありますのでぜひ合わせてご覧ください。
①お皿の形状でお洒落感アップ
【洋皿の盛り付け方】
丸形、長方形、四角と様々な形状のお皿がありますが、どのような形を選んでも間違いはありません。土台となるプレートを選んだら、お次は小さめのグラスや豆皿を用意しましょう。こうした小ぶりの器には、汁気のある料理を入れます。味が交ざり合わないようにするというメリットだけでなく、器に高さを出すことでプレート全体に立体感を生み出しバランスを考えていきます。
【半月盆の盛り付け方】
下地が黒色である半月盆は和風テイストが日本らしさを演出し、インスタをはじめSNSでも人気のある盛り付け方です。半月盆盛りでは、伊達巻や数の子の黄色が映えるほか、紅白色のかまぼこもマストでしょう。またなますなどは高さを出しつつ盛り付けると立体感が生まれ、美しい印象に仕上がります。
ここでおススメなのは、鮮やかな赤色のローストビーフはバラをイメージして添えること!バラを模したローストビーフはまるで料亭で見るような一皿になるでしょう!プレートの黒を活かし、そこに映える色を取り入れるだけで魅せるおせちが簡単に完成します。
「動画で見る!ローストビーフをバラの花の形に巻く盛り付け方」はこちらからご覧いただけます!
②小物を使う
【葉物】
おせち料理の美しさを引き立たせる葉物。葉物には料理の色移りや味移りを防ぐほか、殺菌抗菌作用などの役割があり、美味しく食べるための工夫として使用されます。本物の葉物を買うよりお手軽に済ませたいという方には、100均で購入できるバランがおススメです!正月時期にはおせち料理に合う様々な形のバランが販売されており、プレート全体の彩をきれいにまとめてくれます。
【葉物種類】
・松葉
・ひば
・木の芽
・はらん
・青じそ
・菊 など
おせちに使われる葉物には、それぞれの料理同様縁起の良い意味が込められています。例えば松葉には不老長寿や生命力、神聖といった意味が込められており、祝いの席で目にする方も多いでしょう。
松葉やはらんは料亭で使われることも多く、高級感を漂わせる印象からインスタなど写真撮影の際にはマストアイテムかもしれませんね!
【100均で揃うワンプレートおせち小物】
正月が近づくとおせちグッズが豊富に揃う100均!
バランや器だけでなく、水引や祝い箸、料理飾りなど楽しいラインナップが店頭で見られます。半月盆や和風大皿、ガラス製の皿など、おせち料理を器に盛るイメージを頭に描きながら、ワンプレート皿を選ぶのも楽しいですね。
ワンプレートおせちのメリットは、お洒落なだけではなく洗い物が少ないという点もあるでしょう。家族、親戚が集まるなかで沢山の洗い物をするのは大変であり、省力で済ませたいという方は多いはず。100均では、使い捨てが可能な和風テイストの紙皿や料理小鉢といったの便利グッズも販売されているため、上手く取り入れることでより気持ちを楽におせち料理を楽しめるでしょう。
③同系色は離して配置する
”魅せるおせち”を意識するときに重要なポイントは、同系色のお料理は離して配置することです。最近のおせち料理では、ローストビーフや梅の甘露煮など非常に多くの食材が取り入れられていますが、食材を色で大別したとき赤系・緑系・黒系・黄色系・白系となります。
このとき、同系色を近づけてしまうと個々の料理が映えづらくなってしまします。エビやいくらといった鮮やかな赤系食材の隣には、田作りや昆布巻き、また葉物など対照的な色が来るよう配置すると、全体のバランスが良くなり見た目に華やかさがプラスされます。
重箱おせちの魅せる盛り付け方
お重でいただくおせち料理は伝統的であり、私たち日本人になじみ深いものです。隙間なく食材が詰め込まれたお重はまさに玉手箱のようであり、日本食の良さが溢れています。
重箱おせちの盛り付けは一見すると難しそうですが、地域や家庭により詰め方が異なるため実は明確なルールはありません。そのため、どの段にどのお料理を詰めるかという傾向だけを掴み、そこからアレンジを加えるのも盛り付けの楽しいところです。”おせちの詰め方にルールってある?豪華でおしゃれに詰める7つのポイント”ではそれぞれの料理の詳細な詰め方(レイアウト)をご紹介しています。
四段重と三段重
重箱に詰めるお料理は割れない数字、つまり奇数の品数をひとつのお重に詰め込みます。日本では奇数を喜数と読ませ、慶事の際に縁起のよい数として取り入れる慣習があります。
四段重や三段重でおせちを頂くときは、ぜひ喜数を意識してみてください。
四段重
(田作り、黒豆、数の子、かまぼこ、栗きんとん、伊達巻きなど)
(ローストビーフ、焼き魚、海老など)
(紅白なます、酢だこなど)
(里芋、クワイ、蓮根、人参などの煮しめ、筑前煮)
三段重
(かまぼこ、栗きんとん、伊達巻き、田作り、黒豆、数の子など)
(ローストビーフ、焼き魚、海老、紅白なます、酢だこなど)
(里芋、クワイ、蓮根、人参などの煮しめ、筑前煮)
おせちを華やかに魅せるポイント
食材の高さと向きを意識する
重箱おせちの盛り付けで見栄えに凝るためには、食材の高さと向きを意識しましょう。
全体的な高さは揃えつつ、エビなどのメイン食材は少し位置が高くなるよう盛り付けます。またエビを含め、尾頭付きの鯛や小魚である田作りは、顔が左向きになるよう並べる事が伝統としてあります。これは古来より日本では左が上位であるという意味に由来するものですが、きれいに整えられている様子は写真映えするだけでなく、予備知識としてSNSに一言添えても面白いですね。
汁気のあるものはゆず釜や竹筒にいれる
煮豆やなますといった汁気のある食材は、隣り合う料理の味が混ざりやすく色移りしてしまう事もあります。そのため水分の多い料理はゆず釜や竹筒、小皿を使い、きちんと感やおしゃれ感を演出しましょう。
しきりを活用する
重箱は仕切りを活用することで料理の区分けができるため、一つひとつの食材が際立ちます。またきれいに区切られていることで、重箱全体の統一感が増し見栄えのよさが引き立ちます。このとき葉物を一緒に入れたり、重箱の下に引くランチョンマット、その他小物を散りばめると華やかさがプラスされます。
煮崩れするものは最後に並べる
里芋やニンジン、クワイなどのお煮しめは煮崩れしてしまうことがあります。せっかく飾り切りした根菜類が形を失ってしまってはもったいないですね。そのため煮崩れしやすい料理は、盛り付けの終盤に並べていくことをおススメします。
おせちの盛り付け方は十人十色
最近人気のワンプレートおせちと伝統的な重箱おせち。どちらも盛り付け方に大きな決まりはなく、自由にアレンジを楽しめることが分かりました。おしゃれに魅せるおせちを意識するためには、器や小物やを使い、食材の色から配置を考えるなど色彩のバランスが大切だと言えそうです。
インスタ映えするおせちの撮り方では、はらんなどの葉物がマストアイテムですが、本物でなくとも100均で購入し活用できるのもまた嬉しいところ!来年のおせち料理ではオリジナルの盛り付け方に挑戦し、映える1枚を撮影してみてはいかがでしょうか!
㈱オージーフーズ おせち事業部
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