「イベリコ豚」というブランド高級豚について解説します。
おせち担当スタッフがイベリコ豚の魅力に惚れ込み、ぜひおせち料理に!とイチオシの絶品豚です。これからの「金のおせち」のひとつの品目としてお客様にもご満足いただける一品だと自信をもっておすすめいたします。その魅力を徹底解説いたします!
目次
イベリコ豚とは
「イベリコ豚」ってどんな豚?
イベリコ豚はスペインの西部に生息するスペイン原産の黒豚のことです。
肉料理好きの方の中では「イベリコ豚?あ~聞いたことがある!」という方も多いかと思います。なんといっても、柔らかな肉質、甘くて芳醇であっさりと上品な脂が特徴です。イベリコ豚の脂は、実際に脂を手で触っていると体温で解け始めてしまうくらい良質な脂なんですよ。
また、その上品な脂があることから、スペインではイベリコ豚のことを「歩くオリーブオイル」とも呼ぶことがあるそうです(^O^)/
イベリコ豚は歴史ある高級豚
イベリコ豚の歴史はとっても古く、諸説あります!が、ある一説によるとなんと「古代ローマ帝国時代」からいるようです。
夫をもつ女性たちは戦に赴く男たちのためにその土地に生息する野生の野ブタを使って生ハムを作り、保存食として男たちの持たせた、これがイベリコ豚の生ハムで、イベリコ豚の歴史でもあります。
そして、今ではイベリコ豚は高級食材として世界中の美食家たちに知られるようになっています。
イベリコ豚の3つのランクとは
イベリコ豚は大きく分けて3つのランクに分類され、上質なイベリコ豚を厳選するためスペインでは厳しい基準があるのです。
この3つのランクでそれぞれ価格も違ってきます!
BELLOTA(ベジョータ)・EALBELLOTA(レアルベジョータ)
イベリコ豚の頂点のランクです。
スペイン国内でもその生産量は数十パーセントしか作れないほど世界的に希少なイベリコ豚です。イベリコ豚の掛け合わせで血統50~100%、さらに、指定された飼料(どんぐり他)を食べさせて14ヶ月以上放牧されて育つ希少なイベリコ豚をBELLOTA(ベジョータ)といいます。
さらに、BELLOTA(ベジョータ)の中でも、イベリコ血統が100%かつ樹齢200年以上の木のドングリを食べて、さらにその他厳しい条件をクリアしたものがEALBELLOTA(レアルベジョータ)と呼ばれ、イベリコ豚の中でも最上級にランクします。
そして、このEALBELLOTA(レアルベジョータ)と呼ばれる最高ランクの中の最上級のイベリコ豚は全体でもたった2%しか存在しません!
ひゃ~、す、すごい。これを聞いただけでも、どれだけ貴重なランクなのかわかりますね!この2%は誰が食べるのでしょうか?ちょっと気になりますね!( *´艸`)
CEBO DE CAMPO(セボ・デ・カンポ)
イベリコ豚×スペイン豚との掛け合わせで、血統50~75%があります。飼育期間14ヶ月以上で、草や、穀類・豆類を主原料とした他の補完飼料も与えられ育たイベリコ豚です。
CEBO(セボ)
イベリコ豚×スペイン産の豚の掛け合わせ。血統は25~50%があって、飼育期間は10ヶ月程度。
イベリコ血統とは
イベリコ血統とは、その血統は25~100まであって、どのくらい本物のイベリコ豚の血統が入っているかを示す基準のようなものです。当然、高ければ高いほど良いとされています。血統の最高級はもちろん、血統100%のREALBELLOTA(レアルベジョータ)。イベリコ豚の最上級ランクです!
一度でいいからレアルベジョータのロースを厚切りにしてステーキで食べてみたいですね!すっごくおいしそう~っ(^^)/♩
イベリコ豚の飼育方法とは
スペイン南西部の大自然「デエサ」で育つイベリコ豚
イベリコ豚はスペイン南西部のデエサと呼ばれる巨大な森林地帯で育てられています。
特に、スペインのアンダルシア地方にあるハブーゴ村周辺のデエサは、ユネスコ自然遺産にも登録されており、タイム、ローズマリー、などのハーブ系の植物、きのこ類、ツグミ、こまどり、かささぎなどの季節鳥などが生息しており、広大な生態系をつくっています。
イベリコ豚は、そんな大自然の中をドングリや、ハーブや野草、きのこなどを食べてすくすくと育ちます。
飼育の三段階
イベリコ豚の飼育は、大きく3つに分けられます。
①誕生から2ヶ月のミルク食期間。
②生後3か月から体重100kgくらいまでの期間。この期間に天然穀物飼料、牧草、草の根を食べ、森の中を自由に動き回りながら育ちます。
③体重180kgくらいまでのモンタネーラと呼ばれる期間。この期間もイベリコ豚は土を掘り返してどんぐり、牧草、球根などを食べ、森の中で過ごします。
1日平均8kgものドングリと牧草を12㎏も食べて4か月で80㎏ほど体重が増えるんですって。ちょっと!イベリコさん!太りすぎですよ!しかも、1日8㎏のどんぐりって、イベリコさんはどんだけどんぐりが大好きなんですか!?(笑)
イベリコ豚が食べるどんぐりの量
さて、ここでどんぐりの実をつける樫の木に目を向けてみます。イベリコ豚1頭育てるのに、どのくらいの樫の木が必要なのでしょうか・・?
答えは、イベリコ豚1頭で必要などんぐりの量は、約900kg!!
樫の木1本に30kgほどのどんぐりの実をつけるとして、イベリコ豚1頭あたり約30本もの樫の木が必要になります。
え・・・?そんなに必要とは・・・・。ちょっと驚きです。
放牧期間(モンタネーラ)後、80㎏以上体重を増やしたイベリコ豚が先ほど説明したREALBELLOTA(レアルベジョータ)、BELLOTA(ベジョータ)に分類されます。
ちなみに、BELLOTA(ベジョータ)とは「どんぐり育ち」という意味なんですって。
また、モンタネーラ後に一定の体重に達しなかった豚は、引き続き開放的な条件の中で自然餌を加えた人口飼料で育ちます。それらのイベリコ豚を先ほど説明したCEBO DE CAMPO(セボ・デ・カンポ)、CEBO(セボ)に分類されるのです。
イベリコ豚の故郷のハブーゴ村について
どこまでも続く青い空、そして陽に光る白い家。そんなスペインのアンダルシア州南西部にユネスコ自然遺産にも指定されている「ハブーゴ村」があります。現在、スペイン王室の直轄地でもあるんですって!
今から300年ほど前最初にイベリコ豚を生産したのがここ「ハブーゴ村」で、何世紀もこの小さな村でイベリコ豚を育ててきました。以来この地の王族たちや、この地を旅した作家達により、尊い食べ物としてここ「ハブーゴ」で作られるハムを「ハモン・デ・ハブーゴ」(尊厳ある尊い食べ物)と呼びました。
それから長い年月が流れて、「ハブーゴ」という単語が村の名前であることさえ忘れられて、今では「ハブーゴ」とは「上品で最高級の品質」という言葉の代名詞になっているそうです。
(後編へ続く)
https://www.osechiya.aussie-fan.co.jp/osechi-imi/tips/2252/
あとがき
今回はイベリコ豚についておせち担当の武富が解説いたしました!
きっとこの記事を読んでくださった皆様もイベリコ豚が食べてみたくなったことでしょう。ただいま鋭意企画中の次の「金のおせち」に、このイベリコ豚を使ったとっておきの品目を選定する予定でいますので、どうぞご期待くださいませ!
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それでは、今後とも、株式会社オージーフーズ公式通販とっておきやのおせちブログを応援していただけましたら嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
武富
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