栗きんとんは勝負運、金運アップの意味が込められています!
おせちの栗きんとん(金団)のきんとんの意味には、「金色の団子」「金色の座布団」という意味があります。
おせちの「栗きんとん」といえば、老若男女に大人気の品目ですよね!
この記事では、おせちの「栗きんとん」の意味・材料・基本のレシピ・発祥の地などについてご紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください♪
目次
おせちの栗きんとんには2つの意味・由来がある!
おせちの「栗きんとん」は、さつま芋と砂糖で作った粘り気のあるあんと、栗の甘露煮を絡めた料理です。
このおせちの「栗きんとん」には、とっても分かりやすい”身近ないわれ”があるんです!
「勝負運」=勝ち栗 という意味
かつて日本中どこにでもあった栗は、山の幸の代表格で「勝ち栗」と言い、縁起が良いとして尊ばれてきました。
栗が「勝つ」と結びついたのは、栗の実をくだいた「搗ち栗(かちぐり)」にあります。
「搗ち栗」とは、生や蒸した栗を乾燥させて、臼で搗(つ)き、殻と渋皮を取り去ったものです。「搗ち栗」と「勝ち栗」の音が通ずるので、栗も縁起物とされるようになったのです。
特に戦国時代、戦の出陣に「勝栗」は欠かせないものでした。武田信玄は、出陣時に「あわび」「昆布」「栗」を肴に儀式を行ったという記録も残されています。
つまり、勝負運を願う意味で「栗」が入っているんです。
勝負に勝つときは”カツカレー”も定番ですが、栗でも験(ゲン)担ぎが出来ますよ~!
「金運」や「商売繁盛」という意味
栗きんとんの「きんとん」は漢字で「金団」と書き、黄金色の財宝にたとえられています。
そのため、商売繁盛や金運をもたらす縁起物とも言われてきました。
そのままの栗では色が薄いですが、「くちなしの実」を使うと写真のようなきれいな黄金色に仕上がります。
金運アップの意味が込められた栗きんとんを美しく作るコツは、クシナシを使うことです!
おせちの栗きんとんは「口取り」
おせち料理は、祝い肴・口取り・酢のもの・焼きもの・煮ものといったジャンルの料理を、重箱に詰めていくのが一般的です。
栗きんとんは、その中の「口取り」に該当します。
「口取り」とは、室町時代に武家がお客様をもてなす時に出されていた本膳料理に由来しており、栗きんとんのほか、紅白かまぼこ・伊達巻・昆布巻きなど、見た目が鮮やかなものや甘みのある料理が多いです。
お酒のおつまみとして最初に出される料理なので、重箱の一番上の「一の重」に詰められることが多いです。
おせちの栗きんとんの材料は「栗」と「あん」
栗きんとんが「栗だけで出来ている」と勘違いしている方、多いのではないでしょうか?
栗だけで栗きんとんを作ると、とっても割高になってしまうのです。
市販の栗きんとんは、それぞれのメーカーさんが工夫され、近年はいろいろな味の栗きんとんがあります。商品にバリエーションもできて面白いですよね。
ここでは栗きんとんの材料である、ごろっと入った「栗」と、栗を包む周りの「あん」について、それぞれ分けてご説明します。
トッピングの「栗」
栗きんとんのメインは「栗」!
和菓子でも人気の「栗」には、どんなものがあるかご存知ですか?
栗といえど、「黄色い栗」「茶色い栗」「カットされた栗」、さまざまな種類が存在しています。
黄色い栗
栗きんとんで一般的な「黄色い栗」は、栗の皮を全部むいて、甘く煮たものです。
栗は、そのまま煮ると色が白っぽくなってしまいます。あの鮮やかな黄色を出すためには、「クチナシ色素」という黄色の素材を入れることで、ツヤっときれいに仕上げることができるのです。
もちろん、クチナシを入れなくても、味に変化はなく、ほっくりおいしくいただけますよ!
茶色い栗
近年人気になっているのが、薄皮に包まれたままの茶色い「渋皮栗(しぶかわぐり)」。
甘さに少し苦みのアクセントがある味わいです。
「あんとの色のコントラストがきれい」ということで、使われることが徐々に多くなってきています。
渋皮はその名の通り「渋い皮」です。栗の外側の皮の事を「鬼皮」と言い、その中から出てくる茶色いふさふさした皮が「渋皮」です!
渋皮のまま使うと、皮残りして味も食感もちょっと微妙…。
そしてこの渋皮を剥くのは、なかなか大変です。ほぼ手作業で薄皮を剥かなければならないからです。
今では技術も進歩して、渋皮がついていてもやわらかく、おいしく仕上げることができていますよ。
カットされている栗
ごろっとした栗ではなく「カットされている栗」も最近人気になっており、おせちでも良く見かけるようになりました。
「栗きんとんを食べるのを楽しみにしていたのに、食べようと思ったら栗がなくなってる…」という経験をされたことはありませんか?子どもにも人気の栗きんとんなので、すぐに跡形もなくなってしまうご家庭も多いのではないでしょうか。
そんなご家庭にオススメなのが「カットされている栗(割れ栗)」を使った栗きんとんです!食べやすいサイズカットされているため、みんなで栗を食べることができます。
割れ栗には黄色く煮たスタンダードな栗や、渋皮栗、両方の種類があります。言われや昔ながらの考え方にこだわりがない方は、割れ栗の入った栗きんとんがお得かもしれません。
餡(あん)
プロが作るレシピやお店、地域によっても栗きんとんの味に大きな差が出るのが「餡(あん)」です。
各お店、各家庭でもそれぞれ特徴や個性を出しやすいところになります。
「甘さ控えめなもの」や「紅イモを使ったもの」「栗だけで作ったもの」「渋皮栗を使ったもの」「白インゲン豆を使った白あんをブレンドしたもの」など、栗きんとんの餡と一口に言ってもいろいろな餡があります。
その中でも最もメジャーなのが、「さつまいもを使った栗きんとん」です。
「さつまいもの餡」と一口にいっても、しっとり系、ねっとり系、ほくほく系などの違いや、ブランド産地のさつまいもを使ったあんなど、種類はさまざま。
安納芋、紅あずま、紅こがね、安納黄金(こがね)、紅いも、金時芋、紫いも、鳴門金時いもその他にも新品種の芋をブレンドしたりと、各社オリジナル性を出した餡に仕上げているんですよ。
ちなみに、私たちオージーフーズが運営する「とっておきや」のおせちの栗きんとんは、スタンダードな「黄色の栗」を丸ごと使用しています。
餡(あん)の方は、なんと、「くり」と「さつまいも」をブレンドした今までにない特別仕様になっています。さつまいものやさしい甘さと、栗のほっくりとした甘さが見事に混ざりあうことで、絶妙なおいしさに仕上がっています。餡の方からもしっかり栗の風味がして、贅沢な栗きんとんです。
実は、製造メーカーさんでもいつも作っていない、「とっておきや」だけの限定商品ですので、ぜひご賞味いただきたい逸品です!!!
おせちの栗きんとんの基本の作り方
次に、おせちの栗きんとんの基本の作り方をご紹介します!
ここでご紹介するのは、定番の栗きんとんですが、各家庭で好みに合わせて、独自の食材や味で演出してみてください♪
材料
- 栗の甘露煮……12~15個くらい
- さつまいも……1本(300gくらい)
- ★栗の甘露煮のシロップ……120ml
- ★砂糖……85g
- ★塩……少々
作り方
- 1. さつまいもをゆでる。(輪切りにして、火が通るまで)
- 2. (1)をザルに上げて皮をむき、熱いうちに裏ごしする。
- 3. 鍋にさつまいもを入れ、★の調味料を加えて弱火で混ぜながら練る。
- 4. 栗の甘露煮をまぜる。
- 5. 全体がなじみ、つやが出てきたら、バットなどに広げて冷ます。
シンプルな作り方に見えますが、実は火加減が難しく、手作業も多いのが「栗きんとん」。
甘さ控えめにしたい方は、材料の砂糖の量を調整してみてくださいね。
栗きんとん好きの方は、お皿に大盛りの栗きんとんがあるだけで幸せを感じますよね。お重に盛るだけでなく、おやつやお茶請けにもぴったりです♪
「お正月くらいゆっくりしたい!」という方はは、ぜひ弊社のおせちをチェックしてみてくださいね。
栗きんとんのアレンジレシピ
栗きんとんは、さまざまな料理にアレンジできるのもポイントです!
「簡単マロンパイ」「栗どら焼き」「栗きんとんマフィン」「栗きんとんバーガー」など、アレンジの幅がとっても広い!
アレンジレシピの詳細は、こちらの記事(▶︎栗きんとんリメイクレシピ10選!)でご紹介していおります!
おせちの栗きんとん雑学!
最後に「栗きんとん」について、よくある質問をまとめてご紹介します。意外な雑学も学べますよ!
栗きんとんは日持ちする?
栗きんとんは、水分が多いと傷みやすいです。そのため手作りの栗きんとんの場合は、加熱時にしっかりと汁気をとばすと、日持ちしやすくなります。
また、調理後はなるべく早めに冷やすようにすることで、冷蔵庫での保存が数日可能になります。
栗きんとんを日持ちさせるためには保存方法も重要です!詳細は、こちらの記事(▶︎栗きんとんの保存方法(冷凍・冷蔵)は?)で解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
日本の栗の歴史
栗きんとんに使われる「栗」は、縄文時代から食べられていたことが分かっており、昔から日本人には親しみのある食材です。
縄文時代の遺跡には栗林の跡も残っており、住まいの周りで栗を栽培していたとも考えられています。
また「栗」は、江戸時代に各藩から将軍へ献上されていたことも分かっています。「紀州みかん」「甲州ぶどう」「小布施(おぶせ)の栗」が、「江戸三大果」と呼ばれていました。
長野県の小布施は「水はけの良い扇状地」という地形と「特徴ある酸性の土壌」という土地がら、品質の良い栗ができます。現在でも栗菓子の専門店が数多くあり、栗菓子を中心とした観光に力が入れられています。
栗きんとんは英語で何という?
「栗きんとん」は、英語で何と言うかご存知ですか?
「マロンでしょ!」と思った方!!全然違うんです…。
実はマロンは”フランス語”なのです!!
「栗」は英語で「a chestnut(チェスナッツ)」と言います。
さらに「栗きんとん」は英語で「Sweet chestnut paste(スイート チェスナッツ ペースト)」と言うそうです。
栗きんとんの発祥の地は?
「栗きんとん」の発祥の地は、岐阜県中津川です!
JR中津川駅前ロータリーに、「栗きんとん発祥の地」の碑があります。
「栗きんとん」と言えば、おせち料理に入っている栗と餡のお馴染みのものをイメージしますが、発祥の地である中津川市をはじめとした岐阜県近隣では「栗きんとん」というと、栗の実を形どった”一口サイズの和菓子”を指すそうです。
栗に砂糖を加えて炊き上げてつくり、粘り気はなく、茶巾絞りで栗の形をしています。お取り寄せでも人気の高級和菓子です!
こちらの栗きんとんにはさつまいもは入っておらず、栗だけで作られています。贅沢ですね~!
「栗きんとんの日」があるって本当?
9月9日が「栗きんとん」の日なのをご存知ですか?
この日は、栗きんとんの発祥地でもある岐阜県中津川市によって制定された記念日です。旧暦の9月9日が秋の味覚である「栗」を食べる「栗節句」であったことが由来だそうです。
9月は作物の収穫時期でもあることから、栗ご飯などを食べて、無病息災や長寿を願う日ともされています。
夏が終わり、だんだんと秋らしい野菜やフルーツが店頭に並び始める頃、「栗」が並んでいるのを見ると「秋がきたなぁ~」と実感する方も多いのではないでしょうか。
味覚の秋、9月9日には栗きんとんを食べて、健康を祈願しましょう♩
とっておきやの「金のおせち」の栗きんとんの魅力!
株式会社オージーフーズが運営するおせち専門店『とっておきや』は、毎年とっておきのおせち料理を販売しています。
弊社のおせちは、お客様が手をかけたい部分を、お客様に代わってそれぞれの食材のプロが仕上げているため、味や食感、香りも、袋を開けたその時に味わっていただけるように、計算しつくして製造しています。
あとは、お客様のお好きな器やお重に盛り付けるだけで、ご家庭で仕上げたような本格的なおせちに仕上がります。栗きんとんもそうですが、年に一度味わえる貴重なおせちをぜひご堪能いただきたいです!
そしてなんと、とっておきやの栗きんとんは、1袋130gとたっぷり入っているんです!!
まるっときれいな栗が今年は4粒も!!入っています。これもメーカー様がしっかり人の目で確認しているから実現したこと。お重に詰めるだけでなく、小皿に盛り付けても様になる量ですね♩
味にももちろんこだわりがあります!ほっくりとした素材の食味と、いもあんと栗あんをブレンドした特注の餡も絶品です。
「新年に美味しい栗きんとんを食べたい!」という栗きんとん愛好家の方に、ぜひおすすめしたいのが当店のおせちです。
下のリンクから、ぜひ一度チェックしてくださいね!
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