今年も新川を製造していただいている山口県のメーカー「宇部蒲鉾株式会社」さまを訪問しました!いつもおいしい蒲鉾をありがとうございます。
訪問の時の様子を詳しくレポートいたしますね。動画も写真もたっぷり掲載いたします。
目次
この記事を読んでくださった皆さまに産地訪問気分を味わっていただけたら、メーカー様の蒲鉾づくりのこだわりを感じていただけたら幸いです。
宇部蒲鉾さま訪問の様子を動画でご覧ください!
宇部蒲鉾さまを訪問した時の様子を動画でお届けいたします♩
動画のはじめに登場してご挨拶しているのが当店の店主・高橋です。
新川を製造しているところを工場の製造部長に紹介して頂き、こだわりをたっぷり
伺う事が出来ました!その様子も合わせてご紹介します!
山口宇部空港から車で20分 宇部蒲鉾さまに到着です!
宇部蒲鉾さまの会社と工場は、山口県宇部市にあります。空港から自然豊かな中を走る事20分ほど、小高い緑が多い場所に宇部蒲鉾さまがあります。
宇部蒲鉾さまがこの地に工場(会社)を建てたのは、水が良いからという理由からだそうです。もともとは港のそばにあったのですが、きれいな水を求めて平成3年に今の場所に移ったと谷川社長が教えて下さいました。
工場の目の前には「源水」があり、誰でも飲めるようになっています。またこの源水は、汲めるようになっていて、お客様の中にはペットボトルなどを持参し、持って帰る方もいらっしゃるのだとか!!
それほど美味しいお水をかまぼこに使用されているんです!かまぼこが美味しいのも納得ですね。
手巻蒲鉾「新川」とは
蒲鉾には、焼き蒲鉾、蒸し蒲鉾など種類があります。その中で、とっておきやのおせちに入っている「新川」は、蒸し蒲鉾になります。
その特徴は、”麦わらで巻かれている事”。この麦わらがポイントなんです!なぜ麦わらなのか?? そのこだわりについては、この後にじっくり書かせて頂きますね。
こちらの「新川」、実はおせち発売当初から入っている商品の一つで、弊社の21年のおせちの歴史を支えているんです。
それもそのはず、弊社のおせちランキングで社員が選んだおせち商材でも堂々の第一位!
誰が食べてもこの蒲鉾は美味しい!と口を揃えて言います。ぜひ一度皆さまにも味わって頂きたい逸品です。今までの蒲鉾のイメージがガラッと変わります。
なぜここまで違うのか?!その秘密をこれから詳しく解説致します!これを見れば21年間愛される理由がわかります!
ちなみに、弊社スタッフに調査した「お気に入りのおせち食材ランキング」はこちらの記事をチェックしてみてください☆
https://www.osechiya.aussie-fan.co.jp/osechi/blog/938/
また、「どうしておせち料理に蒲鉾が入るの?」という意味や由来を知りたい方にはこちらの記事がおすすめです。
https://www.osechiya.aussie-fan.co.jp/osechi/osechi-imi/355/
3つのこだわり!宇部蒲鉾さまの「新川」が美味しい秘密
生のエソを使うからこそのプリプリとした食感!
新川を食べてまず驚くのは、そのプリプリ感です!なぜここまでの食感がだせるのでしょうか?そのこだわりについて倉満製造部長にお話しを伺いました。
店主・高橋
「新川のこだわりについて教えて下さい。」
倉満製造部長
「新川の一番のポイントはやはり原料です。すり身に使用している魚は、蒲鉾作りに適しているといわれる生のエソを魚肉の約4割も使用しています!さらに、そのエソは下関中央魚市場で鮮度の良さを目利きしてから仕入れ、自社ですり身にしているんです。エソは、旨みが強いのが特長です。そして上質なスケソウダラも入れることで食感がプリプリしなやかで弾力が良くなるんです。」
なるほど!だからこそのプリプリ感なんですね。
またこの食感は、蒸す温度と時間でも左右されるそうです。この工程は、どのかまぼこにもあるそうで、各メーカーさまで温度も時間も違い、そこもこだわりの一つとの事。
宇部蒲鉾さまは、蒸気でやさしく丁寧に蒸し上げることで、プリプリと、そしてしっとりとした上品な味わいになるそうです。
おいしさの秘密は、天然地下清水
かまぼこ作りに重要な要素、2つ目は良質な「お水」です。
宇部蒲鉾さまでは、霜降山から湧き出るき出る天然地下清水を使用しています。
工場付近から湧き出る霜降山山系の自然水は、とてもやわらかくまろやかなお水だそうです。このお水があるからこそ、美味しい蒲鉾づくりが出来ると言っても過言ではありません。
だからこそのお引越しだったんですね。宇部蒲鉾さまのかまぼこには、この美味しいお水がたっぷり使われています!
天然麦わらで手巻き!
私たちがイメージするかまぼこは、板の上に山のようにのった姿ですよね。実はこちらの「新川」パッケージを開けてびっくりするのがその見た目です。
かまぼこのまわりに、細いストローのようなものが巻かれているんです!このストロー状のものは何かというと“麦わら”なんです!“麦わら”にこだわる理由について、倉満製造部長にインタビューしました。
店主・高橋
「なぜ“新川”は麦わらにまかれているのですか?」
倉満製造部長
「“新川”は蒸し蒲鉾なのですが、新川の持ち味を引き出すには、天然麦わらが欠かせません。麦わらで包む事で、かまぼこから出る余分な水分を吸収し、かまぼこの持つ水分を調整する役割をしているんです。それによってしっかりした歯ごたえとほのかな甘みが引き出された蒲鉾に仕上がります。」
それでは、新川を製造しているところを見せて頂きましょう。“麦わら”を巻く作業所は、蒸す機械のすぐそばでやられているので暑くて大変!
そんな中、従業員の皆さまが心を込めて1本1年丁寧に作業されていました。
店主・高橋
「麦わらを巻く作業は、手作業でされているんですか?!」
倉満製造部長
「そうなんです!こちらは、蒲鉾を形成しているところです。普通蒲鉾と言ったら板の上に乗せるんですが、ここでは、天然の麦わらを蒲鉾のまわりに巻いています。麦わらを敷いた上に形成された蒲鉾を転がします。転がしたものを手で全部整えています。天然の麦わらなので1本1本太さが違います。職人の手によって1本1本整えるのが簡単そうに見えて実は難しいんです。蒲鉾の生地は柔らかいので優しく包み込むように形成しています。」
こちらの作業工程は、水産練り製品製造技能士の監修の元で作業しております!
熟練の職人技が光りますね!
宇部蒲鉾さまが愛される理由
宇部蒲鉾さまのパンフレットの冒頭に「新鮮な魚、清冽な水は宇部かまの命です」と書かれていました。この2点は宇部蒲鉾さまのこだわりです。
美味しいものを作りたい、お客様に届けたいというメーカーさまの思いが、原料にこだわり、お水にこだわり、製造にこだわり、そして出来上がる商品に現れています。だからこそ長年愛され、人気の秘密なのだと今回の訪問で確信しました。
そしてその表れとして、宇部蒲鉾さまのミーティングルームには、数えきれないほどの賞状や盾、トロフィーが飾られていました。
そして、訪問の際に谷川社長から伺ったのですが、蒲鉾“新川”の名前の由来は、山口の有名な画家「西野新川」さんの名前から頂いたそうです。
ミーティングルームには、立派な絵が飾られ、“新川”もこの絵に描かれている字をそのままパッケージに使用されているとの事でした。地元を愛し、地元に愛されるそれが大切な事だと思わされました。
あとがき
いかがでしたか?宇部蒲鉾さまのこだわりと「新川」の美味しさが伝わりましたでしょうか?
弊社のおせちランキングで社員が選んだおせち商材で第一位をとった「新川」を是非皆さまに味わって頂きたいです!!かまぼこの概念が変わること間違いなしです!
そんな新川を味わえるのは、とっておきやで販売中の「金のおせち」と「数寄のおせち」です。また、今年はおせちの単品(ついで買い)もご用意致しました。紅白合わせて2本入ったセットです!1本では足りない!という方にぴったり。たっぷり味わう事が出来ますよ。今年はとっておきやのおせちで是非お楽しみ下さい♪
田中
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