今回わたしは、”にしんの昆布巻”を製造していただいている新潟県のメーカー「有限会社まえた」さまへ行ってまいりました!
訪問した様子を詳しくレポートいたします。動画も写真もあります。作り手の皆様が昆布巻きに込めた熱い想いを感じてください!
目次
「有限会社まえた」さま訪問の様子を動画でご覧ください
「有限会社まえた」さまを訪問した時の様子を動画でお届けいたします♩
ちなみに、動画のはじめに登場してご挨拶しているのが当店の店主・高橋です。
製造工場で、前田社長に昆布巻のこだわりをお聞きしました!
前田社長にインタビュー:昆布巻きに込めたこだわりとは
前田社長:
「この昆布巻は、新潟近郊で昔から食べられている本当の家庭の昆布巻の味を、全国の皆さんにおせち料理の一品として是非食べていただきたいということでこの商品を提供させてもらっています。この商品ができたのは、もう50年くらい前かになります。その時代からこの味をまもり続けています。」
前田社長と製造担当者様にインタビュー:お客様へメッセージ
前田社長
「うちの昆布はやわらかいんだけど、シャキッとした歯ざわりがある。それがうちの昆布巻の特長です。どなたでも食べやすい食感で、しかもうす味につくってありますので是非ご賞味お願いいたします。」
前田社長
「にしんの昆布巻が全国で一般的かどうか分かりませんが、初めて食べていただいたお客様から鮭の昆布巻よりもにしんの昆布巻の方が好きだわってよく聞くので、ぜひ一度食べていただければと思います。」
製造担当者さま
「この商品のこだわりは、昆布の質感です。食感というか。北海道のだし昆布に使われる日高昆布を使っているので、他の一般的に売られている昆布巻に比べてしっかりした歯ごたえがあると思います。
にしんもソフト身欠きにしんというのを使っているので、そこまで固くなく、煮た時もふっくら仕上がるような感じでおいしくいただけると思います。
(巻き込みに関して)ただ巻くのではなく、いったん昆布で包む。それで巻いているので横から飛び出ることもなく、しっかりした昆布巻になります。技というほどのものではないですが・・・・。
作業の難しいところは、にしんがわりと脂っぽいのですべります。昆布も炊く前はけっこう固いので、しっかり巻き込むのに力が要ります。しっかり押さえ込まないと崩れてきます。
全体的に中身を鮭にするよりも、にしんの方が苦労します。この作業にもう10年以上たずさわっています。」
東京から新幹線で2時間半、新潟県へ
みなさんは新潟県に行ったことはありますか?わたしが新潟県に寄せていたイメージは、雪深くて寒いけどおいしいお米と魚がとれる「おいしい県」というイメージ。
学生時代はよくスノーボードをしに関越トンネルを通って、越後湯沢や石内丸山、舞子高原などに行っていた場所です。
その時泊まった宿では普段そんなに食べないごはんがおいしくて、必ずおかわりをしていた記憶があります。やっぱりお米のイメージが強いですよね!
新潟駅から車で30分!新潟県南区にある「有限会社まえた」さま
新潟市の8つの区のひとつ、南区
新潟市は人口約80万人。平成19年に政令指定都市になったこと伴って8つの行政区ができたそうです。南区はその一つ。
それぞれの区にイメージカラーがあるそうで、南区は「ブリーズ(そよ風)ブルー」なんですって!すてきですね。
南区の名物 白根大凧合戦
新潟県南区について調べたところ、”白根大凧合戦”で全国的には有名なところでした。
越後平野を流れる信濃川の支流、中ノ口川(川幅80メートル!)の両岸から24畳!!もある大きな大きな大凧を揚げて、空中で絡ませ互いに川に落とし、相手の凧綱が切れるまで引き合う世界最大スケールの大凧合戦!一度見てみたいですよね~。
6月上旬の旧暦の端午の節句である初夏を彩る風物詩として親しまれている新潟県を代表する伝統行事だそうです。
この「白根大凧合戦」は、平成26年3月に新潟市民文化遺産に認定され、平成27年3月には新潟県無形民俗文化財にも指定されています。
「しろね大凧と歴史の館」という国内だけでなく世界各国の珍しい凧を集めた凧の資料館もあるそうです。ちょっと時間があれば立ち寄りたかったのですが、今回は残念ながら行くことができず、次の機会に行って見たいと思います。
新潟市南区PR大使
現在の南区PR大使は、なんと!新潟発アイドルグループNGT48メンバーの加藤美南さんと中村歩加さん!!ただのアイドル活動だけでなく、しっかり新潟をPRする活動もしていて、すばらしいですね。
是非この南区の有限会社まえたさまがつくっている「にしんの昆布巻」もPRしていただきたいなぁ~。
4. 「にしんの昆布巻」とは?
昆布は縁起物として、お正月やお祝い事で食べられてきました。昆布は7~8世紀頃に北海道から東北に伝承し、その後、北陸や京都へ、西回りの船で日本海側に沿って伝わったと言われています。
その船のことを北海道の松前からとって、「松前船」と言っていました。その昆布と同時に広まったといわれるのがにしんです。
にしんも昔から北海道でとれていた海産物。この松前船に乗って昆布と一緒に運ばれ、いつしか、にしんを巻き込んだにしんの昆布巻となって定着したのですね。
▼昆布巻の意味や由来を解説しているブログも是非ご覧ください!
https://www.osechiya.aussie-fan.co.jp/osechi/osechi-imi/849/
ここが違う!「有限会社まえた」さまの「にしんの昆布巻」が美味しい秘密【製造の秘密・こだわり】
1. こだわりの北海道産日高昆布
有限会社まえたさんの昆布巻の昆布は、だし昆布の”日高昆布”を使っているんです!
実は昆布は、煮て食べる昆布と、だしをとる昆布とでは種類がちがいます。通常昆布巻にするときに使われるのは、厚葉昆布(あつばこんぶ)や長昆布(ながこんぶ)が一般的です。
食べる用の昆布を使った方が柔らかくて早く煮えるという特長があるから。にもかかわらず、なぜだし昆布を使っているの??
それは、日高昆布にはだしがしっかり出るという旨みがぎっしり詰まっているということと、長時間コトコト煮ても荷崩れしないから!
コトコト煮ることで、だし昆布でもやわらかくなり、やわらかいながらも昆布の歯ごたえも残っているので旨みをしっかり感じることができるんです。ほら、なんだか食べてくなってきたでしょう?
2. ソフト身欠きにしん
昆布に巻かれた中心にあるにしんにも特長があります。
よく「身欠きにしん」というのは聞くと思いますが、これは寒風にさらされてガッチガチに乾燥したにしんです。
これを水に戻して使うのですが、昔の方(特に東北地方ではよく使われています)はこれを使って昆布巻にして、じっくり煮て旨みを引き出すのに使われていました。
それに対して、ソフト身欠きにしんは”一夜干しのにしん”で、そこまでガチガチに硬くないので、煮てからもほろほろほどけるような食感で食べやすくなっているにしんです。
3. 丁寧な手仕事
見てください!この丁寧な手仕事!
たくさんの昆布巻を一緒に鍋に入れますが、昆布の吸水率に個体差があったり、かんぴょうがほどけてきてしまったり、荷崩れた時に中のにしんが出てきてしまいますよね?
そういったことがないように、しっかりと一度にしんに昆布を横から巻いて、横から出てこないようにして90度に再度昆布を巻いていくという製法です。
これでどこから食べてもにしんが入っていない?!なんていうことがないんです。そして、実は日本で売られている昆布巻は、海外で巻かれているものも多くあるんです。
ですが、有限会社まえたさんの昆布巻は正真正銘!新潟のここで!製造担当の形の手で一生懸命一つずつ丁寧に巻かれているものです!
かんぴょうも国産!海外産のかんぴょうを使うところもある中で、しっかりと国産を使っていただいているのもこのにしんの昆布巻のおいしさに通じています。
ありがとうございます……!
メーカー情報
前田社長は魚店になってからは2代目です。創業はその1代前で漬物屋さんだったとお聞きしました。
そこから変化を遂げて、魚の卸し売り、加工を始めていき、現在の海産物加工・販売をおこなっています。メイン商品は干物や漬け魚。
干物も塩水漬けではなく、塩を振ってひと手間かけた商品をつくるなど、“おいしさを引き出す”ことにこだわったメーカーさんです。
あとがき
縁起をかついで食べられるおせち料理。昆布巻は、巻物にみたてた書物を意味し、「頭が良くなるように」という願いや、“よろこんぶ”“養老昆布”から「不老長寿」や「子孫繁栄」の願いが込められています。
にしんについていえば、たくさんの子(数の子)が生まれることから、”二親(にしん)”と当て字して、「子孫繁栄や両親への感謝の気持ちや健康を願う」想いが込められています。
この取材をとおして、「にしんの昆布巻」が前田社長のお母さまのレシピだったという裏側を知り、昔ながらの家庭で食べていた味を後世に残したいという深い深い愛情を感じることができました。
まさに両親への感謝を込めた商品ですね!
昆布巻を食べながら、わたしも両親へ想いを馳せたいと思いました。みなさんもご両親、ご先祖へ感謝しながら食べていただけたらうれしいです!
弊社自慢!「金のおせち」販売スタート!
今年も、弊社おせちスタッフが一年間かけて企画した「金のおせち」の販売が開始されました。
もちろん、今回ご紹介させていただいた、「有限会社まえた様」の”にしんの昆布巻き”もラインナップしています!
全商品、自信をもってご紹介させていただいておりますので、よろしければぜひ今年は弊社のおせちをお試しください。
▼詳しくは、下記購入ページよりご確認いただけます。
中井
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